白い谷の風景
白い旅

[本匠]

約9〜17km/5〜7時間

なぜ白い旅なのか

本匠地区に特徴的な地勢・地質(石灰岩地質が造形する山々と渓谷)を象徴的(石灰岩=白色)に表現したものです。

各集落は石灰岩が造形する自然美の中に自らの暮らしの歴史もまた刻んで来ました。

各集落に伝承されてきた歴史や暮らしの様子を地元の方々との交流や実地調査を通じて再発見。

ここでは「白い旅」の代表的なルートをご案内します。

白い旅ルート全体図
凡例:Route A 白く輝く渓谷美の道、Route B 国木田独歩逍遥の道、Route C 落武者の棲みついた道

Map Data: Google Maps © Google 2025 日本

© 出典:産総研地質調査総合センターウェブサイト

Route A

白く輝く渓谷美の道  約17km/7時間

「白い旅」をもっとも体現する歩く道。
番匠川が石灰岩を浸食して出来た渓谷、岩峰、洞穴、巌と淵、
美しい自然景観の中に暮らしてきた人々の生活を体験出来る。

Route A ルート図
大師堂写し八十八ヶ所岩壁石仏群
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大師堂写し八十八ヶ所岩壁石仏群

風戸山への渓谷(谷口川)を登っていくと岩壁の隙間に埋め込まれるように八十八体の石仏が立っていて壮観である。その岩陰にお大師様を祀る太子堂が佇む。

地獄谷
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地獄谷

南画の大家田能村竹田が「斧が裂く如し、白石磷磷たり」と激賞した渓谷。以前のような幽玄の世界は減じたが、今も尚、白玉のごとき岩と転石が目を楽しませてくれる。入口上部にはハート型の岩石が挟まっている。

お頭様(おとさま)
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お頭様(おとさま)

石組みの基壇の上に八基の石塔石祠が立っている。地元ではお頭様(おとさま)と呼ぶ。佐伯惟治の供養塔のことである。入口には見事な三基の青面金剛の庚申塔が建っていて民間信仰の証が凝集している空間である。

法師ケ淵(ふしがぶち)と仏座
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法師ケ淵(ふしがぶち)と仏座

岩壁中程に人が座れるほどの狭い洞窟がある。佐藤鶴谷は「有徳の高僧が絶壁を穿ち数体の石仏を安置した可能性がある」と旧中野村史に記している。佐伯藩の碩学明石秋室は五言律詩「仏譚」を詠んでいる。

佐渡ケ山奥の院
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佐渡ケ山奥の院

佐渡ケ瀬に突き出た岩山の空洞に三体の石造物が安置されている。左手に修験道の開祖役行者、中央に首の欠けたお大師様(遍照金剛)、右手にこれを守る不動明王が祀られている。一見の価値がある。

宇土(鵜戸)権現
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宇土(鵜戸)権現

崩落気味の川沿いの細道(化石が出土する)を辿っていくと峡谷の奥に本匠最古1154年の宇土権現の社祠がある。谷の奥に進むと洞穴の中に乳神様として祀られてきた宇土権現の由来となった乳房に似た岩がある。

崖の上の庚申塔群
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崖の上の庚申塔群

河床から屹立する岩山の中腹に数基の庚申塔が祀られている。本匠地区最古(1671年)の庚申塔があり、中には墨文字によるものもある。今はロッククライマーの聖地の如くになっていて庚申塔の破損が危惧される。対面のシュウギの鼻と鎧淵の造形も必見である。

寄木岩
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寄木岩

馬頭観音のある馬だきが崩落して出来たと伝わる巨大な巌。上部が平たく、生目八幡、金毘羅権現、市木地蔵の三基の石仏が祀られている。かつて文人がこの上に集い祝宴が催された。大友興廃記に詳しい。

丸淵と岩相境界
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丸淵と岩相境界

河床に岩相境界が走り岩が川を横切っている珍しい光景を見ることが出来る。近傍にある淵を丸淵と呼ぶ。上流の三竈江神社辺りからここまで番匠川は渇水状態で、その伏流水がこの近辺で湧き出してくる。運がよければこの淵から水流が逆流する不思議な光景に出会うことが出来る。

前高神社と前高洞
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前高神社と前高洞

平家の落武者平国光を祀る。前高洞については豊後国志に「青幛屏の如く洞戸を開くこと二十余穴。その深さ測れず。下に碧端湧出し、洞中の穴に注下す。流れ激しく響きあり」とある。複雑怪奇な洞穴である。

Route B

国木田独歩逍遥の道  約14km/6時間

本匠には文人墨客が訪れた景勝地が多い。
独歩もその一人で佐伯町の寄宿先から日帰りで銚子八景を二度、訪れている。
この地の人々は山々の尾根を主要な生活道として使っていた。
今も残るその尾根道を独歩と共に歩く。

Route B ルート図
尾岩越切通
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尾岩越切通

中野村に入る人が最初に越える峠。尾根が深く掘削されている。峠に立つと眼前に米花山と石槌山が見える。その手前に銚子八景への三股越の尾根が見える。

白山神社
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白山神社

佐伯十二社のひとつ。加賀の尾に白山妙理権現が顕現、祭祀した。佐伯惟定により社殿は1579年に創建されている。毛利高慶寄進の大楠がある。石灯籠、狛犬いずれも見事である。また境内のイチイカシの巨木が素晴らしい。

観音庵の石塔群
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観音庵の石塔群

境内には三十三観音石塔、平安期の五輪塔などが建っている。近くには見事な青面金剛を像刻した庚申塔群もあり、多様な石造物群に出会うことが出来る。

銚子八景
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銚子八景

国木田独歩が二度訪れた景勝の地である。滝あり甌穴ありと渓谷美を堪能出来る。滝壺の上には龍王様、石槌様、金毘羅様を祀る祠がある。更に上流に進むと平家兄弟に由来する牛の頭大明神が祀られている。

Route C

落武者の棲みついた道  約9km/4時間

久留須川を下り冠岳越へと歩くと隣国臼杵藩野津郷へと繋がる。
これに連なる集落には源平合戦や戦国期の落武者が棲みついたと伝わる。
野津からは切支丹や宣教師も入って来たといわれ、久留須川は切支丹の祈りの場を暗示する。
かつての隠れ里の暮らしを偲びながら歩く。

Route C ルート図
薬師庵石塔群
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薬師庵石塔群

加賀の尾と呼ばれるところに薬師庵がある。ここに多種の石造物が集められている。30余基の石塔があり、中でも御影石による三基の庚申塔は貴重である。血盆経一石一字塔は県南に3基あるのみ。

フルドモリ庚申塔群
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フルドモリ庚申塔群

40基ほどの庚申塔中、17基が刻像塔(青面金剛)でギュウギュウ詰め状態であるが圧巻である。いずれも見事な刻像塔である。近くの地蔵庵には県下でも珍しい経王二字一石塔がある。

宇津々渓谷と三筋の滝
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宇津々渓谷と三筋の滝

宇津々渓谷沿いに元宮、鼓石、二本松の三つの滝がある。最奥の元宮の滝の上には元宮社祠がある。